The Moon Age Calendar >> Main >> Math. >> Comp >> Capture7  DrawUp 1997/10/20



Astoro Compute



 毎日の月の位置を簡単に知るにはどうすれば良いのでしょうか?


正確に月の位置を求めるには月の黄経と黄緯を求め、観測地の北緯と経度から赤緯と赤経に変換し、更に方位と高度に変換しますが、とても難しい計算を数百項以上も行わなくてはなりません。
そこで最も手軽に大まかな位置を知る方法がありますので、ご紹介いたします。

最も簡単な方法は月の離角を利用することです。

離角とは地球と月、地球と太陽を結ぶ直線がなす角度のことで、月齢からおおよその角度を推察できます。
新月では離角0度、上弦の月(月齢:約7.5)で90度、満月で180度(月齢:約15)、下弦の月(月齢:約22.5)で270度です。
月齢1辺りの離角増加分は

360度
29.5

=約12度です。

この角度は地球から見た月が、太陽から何度の角度にいるのかを表します。


例えば、上弦の月は離角が90度ですので、日没時に月は南中しています。

つまり西に沈んだ太陽から90度離れた所にいると言うことです。
ですから、上弦の月の時の月出は太陽が南中したとき、つまり正午と言うことになります。

月没は太陽が北中(北中なんて言葉はありませんが)したとき、つまり真夜中の午前0時と言うことになります。

同様に満月の時は離角が180度ですから、太陽と月は真反対になりますので、日没時に月出となり、真夜中の午前0時に月は南中し、日の出に月没となります。

このように離角を角度として、太陽を用いて月の居る方向を知ることが出来ます。

具体的には太陽の方向に右手を伸ばして、離角分の角度を左手で作ります、すると左手の方向に月が居ることになります。

その際に左手の方向が東から西の間に入らないときは、月は地球の裏側で、まだ昇っていないことになります。

太陽が沈んだ後では、右手を西に向けて、日没からの経過時間分の角度を離角から引いて左手の位置を決めます。
経過時間分の角度は1時間あたりは

360度
24時間

=約15度です。

日没後6時間後で、月齢22の時には離隔が264度(12×22)ですが
日没経過分90度(15×6)を引いて174度ですので、
日の沈んだ方向(だいたい西ですが季節により若干違います)から
174度の方向に月がいることになります。

その方向に向いて、地平線から天頂まで見上げれば、見つけることが出来るはずです。



いつも月を探すときに用いる方法です。
是非、一度お試し下さい。