● 天文用語 ●

[暦表時]


完全に一様に進む「時」のことを言います。
現在、実際に使われている世界標準時は、地球の自転運動を基準にして決められた「時」であるために、地球の自転の不規則さとともに修正され一様に進みません。
1月1日や7月1日の午前0時に入る閏秒は世界時を地球の自転に合わせて、原子時計から求められた時間に修正を加えています。
つまり自転が遅くなっているために、余った時間を定量毎に切り取っていることになります。
このために考え出されたのが暦表時で、地球の公転運動を基準にして決められた「時」と言うことができます。
暦表時は世界時に月や惑星の観測から得られた秒数を補正して求めます。
暦表時=世界時+ΔTという形で表します。
1997年現在ΔTは64秒に達しています。
天体の位置推算の場合には、切り取った分の時間ΔTを加えて、本来の経過時間=暦表時を使用して正確な位置を求めて行きます。

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