2003/08/21 PM 01:42

 ■ タバコの煙、その行方

 7月のたばこ税増税についてレスポンスを戴いていましたので、もう少しお話ししてみたいと思います。

受動喫煙については、発ガン性の問題などかなり以前から問題視されてきました。
その影響については少なからず理解しているつもりです。

ところが、大気中に存在する他の有害物質と比較すると煙草の煙より遙かに有害な物が沢山存在するというのです。

自動車の排気ガスに含まれる有害物質は、受動喫煙など比較できないほどの濃度になると言われています。
また、近隣で落ち葉焚きをした煙などにもダイオキシンが含まれている可能性があります。

ディーゼル排気粒子だけでも、国内で1000人に3人が発ガンする可能性があるという試算を環境庁が行っています。
これは健康増進法施行に際して試算してる受動喫煙による発ガン率に対して非常に大きな発生率になっています。

ここまでのお話で、他の有害物質と比較して受動喫煙を正当化しようとしていると思われるかも知れませんが、そういうことではないのです。

厚生省を先頭とする受動喫煙に対する反タバコ運動だけが過剰に行われていることに疑念を感じるのです。

「子供にタバコの煙を吸わさないで!」というフレーズで健康増進法が施工されたわけなのですが、タバコの煙など比較にならないほど健康を損なう可能性がある有害物質が大量に排出されている自動車排気ガスの規制を、もっと優先するべきではないかと言いたいのです。

たばこ税の増税も酒税増税の足がかりとして世論の目くらましにされた感じがあります。
しいては、消費税増税へと続くステップの始まりなのかも知れません。

こうして考えたとき受動喫煙をテーマとした健康増進法の施行によって、自動車排気ガスによる問題が煙に巻かれているように思えてならないのです。

JRのホームで美味しそうにタバコ吸うお父さん。
昇る煙の行方はいったいどこなのでしょうか。

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